第二十四番　金谷山松月院　　大泉寺

　　所在地 〒937-0056 魚津市諏訪町18-18
　　電 話 0765-22-2922

　　　　　開山上人 光明房林海上人
　　　　　創建年 建仁元年頃(1200年頃)


　由来
　当寺は金谷山　松月院　大泉寺（きんこくざん、しょうげついん、だいせんじ）と称し、今から約八百年前に法然上人の弟子、光明房林海上人により創建されたと伝えられています。本尊阿弥陀如来像は小松内大臣平の重盛公が阿弥陀仏の誓願（四十八願)になぞらえ、四十八体の阿弥陀如来像を作らせ、京都小松谷正林寺に安置した中の一体であります。

創建当初は魚津市鹿熊地内にあったもので数十代の後、松倉城（城主椎名右衛門尉）落城後、浄土宗に帰依し僧となり、広誉岌天と名を改め本町（出丸）に堂宇を建立（年号等不詳・以後、岌天上人が開山と誤って伝えられる）され、（弘治元年）1555年に諏訪町へ堂宇を移した後、（天保２年）1831年に焼失しております。

　現在の本堂は（嘉永４年）1851年に再建されたもので、俳人金森立器が（明治４年）1847年より居住し、県内の俳句や墨絵の普及につとめ、現在も襖絵等が残っており、境内には小貝塚（俳聖芭蕉翁ゆかりの塚）があり、魚津市指定文化財（史跡）になっています。また、明治天皇鳳輦（北陸御巡幸）のみぎり（明治11年）1878年には非常御立退所に指定されています。爾来160年近く経っており、近年修復が行われ、回遊式庭園も再造園されています。


　本霊場　　金戒光明寺（京都）　〒606-8331 京都市左京区黒谷町121

法然上人が立教開宗の際、紫雲光明の奇譚を感じられ開創された霊跡です。通称黒谷といわれます。


　通称「黒谷さん」で広く世に知られている。承安５年（1175年）の春、法然上人43才の御時、他力本願の御法を勧めるため、叡山黒谷の報恩蔵を出られ真如堂に詣り、この寺の山上に休息、念仏された時、紫雲たなびき光明輝く瑞相を感得され、教化有緑の地であるとして草庵を結ばれた。後小松天皇より浄土宗発祥の地として「浄土真宗最初門」の勅額を賜った。また、法然上人御遺訓一枚起請文の直筆が伝わっている。

御詠歌
　いけのみず　ひとのこゝろに　にたりけり　にごりすむこと　さだめなけれは

　　池の水　人の心に　似たりけり　 濁り澄むこと　 定めなければ

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