第二十番　安養山　極楽寺
（通称　博労町極楽寺）

　　所在地 〒933-0934 高岡市博労町3-22
　　電 話 0766-22-2458

　　　　　開山上人 宗良法親王
　　　　　創建年 南朝　興国3年頃、北朝　康永元年（1342年頃）


　由来
　開基は後醍醐天皇第八皇子宗良親王。興国３年、親王は越後寺泊より海路越中に入られ、名子の浦牧野に御座所を設けられた。この地にて父帝後醍醐天皇の三回忌を営まれ、一宇を創建し、安養山極楽寺と号せられた。創建当時は時宗であったが、第六世良然上人のときに浄土宗となり知恩院の末寺となる。

　爾来240年この地にあったが、天正13年前田利家は佐々成政と越中にて戦い、この地に陣を布き、家臣松平伯耆守康正は当寺を陣屋として合戦、敗れた伯耆守は加賀に逃れ寺は兵火に罹る。よって第十四世正誉代に松平伯耆守の菩提寺である守山西海老坂の真言宗大悲院に移転。その後利家公高岡町を開町するに当たり、現在の鴨島領内に寺地を拝領、この地に堂宇伽藍を建てる（元和2年）。

　明治12年高岡大火に類焼し、第41世開誉蜜運上人再建（明治23年起工式）現在に至る。

　境内には鎮守として稲荷社があり、親王の御名を冠して八の宮稲荷と称せられる。霊験奇瑞多く参詣の人が多い。町内では町の守護神として大切に守っている。また本堂には熊野権現様の御厨子がまつられ、毎年5月1日の高岡曳山祭りには7台の御車山が勢揃いしてこの熊野権現様に御挨拶にみえる。
　寺宝に観経曼荼羅　涅槃図　等。

　宗良親王の御歌
　都にて 花見るひまも なかりしを 心のままに くらす春かな


　本霊場　　誓願寺（京都）〒604-8035 京都市中京区新京極桜之町453

　法然上人を中興開山上人とする西山深草派の総本山です。法相宗の碩学藏俊僧都が法然上人に帰依して浄土宗となりました。


　天智天皇の勅願道場として恵隠法師が奈良の都に創建されたが、のち平安遷都と共に京の都に移された。南都法相宗の僧蔵俊法師は、法然上人を仰いで念仏に帰依して浄土宗となり、上人を中興開山とした。その後、法弟証空上人が西山派を開かれると、法流の立信が当寺に住してより深草派となった。応仁の乱で兵火にかかるなど、たび重なる移転をくり返し現在の新京極の中心の地に再建された。

御詠歌
　ごくらくは　はるけきほどと　きゝしかど　つとめていたる　ところなりけり

　　　極楽は　はるけきほどと 聞きしかど　つとめて至る　所なりけり

戻　る